【GA4】デフォルトチャネルグループとは?種類や使い方を解説

Google Analytics 4(GA4)でWebサイトのアクセス解析を行う上で、「デフォルトチャネルグループ」を理解することは必須です。GA4を導入したものの、デフォルトチャネルグループが何を意味するのか、どのように活用すれば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、デフォルトチャネルグループの概要から種類、確認方法、カスタマイズ、そして実際の分析事例まで、網羅的に解説します。この記事を読むことで、デフォルトチャネルグループの役割を理解し、Webサイトへの流入経路を効果的に分析、サイト改善に繋げるための具体的な方法を理解することができます。最終的には、データに基づいたマーケティング戦略の立案と実行に役立ち、ビジネスの成長を促進するための重要な知識を習得できます。

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目次

1. デフォルトチャネルグループの概要

Google Analytics 4(GA4)におけるデフォルトチャネルグループとは、ウェブサイトへの流入経路を自動的に分類する、GA4にあらかじめ組み込まれたグループ分けのことです。ユーザーがどこからあなたのウェブサイトにアクセスしてきたのかを理解するために不可欠な機能であり、マーケティング戦略の最適化に役立ちます。GA4では、トラフィックソースに基づいてユーザーを自動的に分類し、それぞれのチャネルグループに割り当てます。これにより、どのチャネルが最も効果的にウェブサイトへのトラフィックを促進しているかを簡単に把握できます。

1.1 デフォルトチャネルグループとは何か

デフォルトチャネルグループは、GA4が自動的にトラフィックを分類するために使用する、定義済みのルールセットに基づいています。これらのルールは、UTMパラメータ、参照元ドメイン、その他の情報に基づいて、ユーザーがどのチャネルから来たかを判断します。例えば、Google検索から来たユーザーは「Organic Search」に、Google広告からのユーザーは「Paid Search」に分類されます。これらのグループ分けにより、マーケターは各チャネルのパフォーマンスを比較し、最も効果的なチャネルにリソースを集中させることができます。

デフォルトチャネルグループは、GA4を導入した時点ですでに設定されているため、特別な設定なしで利用できます。 各チャネルグループには特定のルールが適用されており、ユーザーの流入元に基づいて自動的に分類されます。これにより、ウェブサイトへのトラフィックの全体像を素早く把握し、主要な流入経路を特定することができます。 各チャネルの定義を理解することで、データ分析の精度を高めることができます。

チャネルグループ定義
Organic SearchGoogle、Yahoo! JAPAN、Bingなどの検索エンジンからの自然検索結果からのアクセス
Paid SearchGoogle広告、Yahoo!広告などの検索エンジン広告からのアクセス
DirectURLを直接入力、ブックマークからのアクセスなど、参照元がないアクセス
Referral他のウェブサイトからのリンクを経由したアクセス
SocialFacebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアからのアクセス
Emailメールマガジン、メールからのリンクを経由したアクセス
Displayディスプレイ広告ネットワークからのアクセス
Affiliatesアフィリエイトプログラムからのアクセス
(Other)上記以外のチャネルからのアクセス

1.2 なぜデフォルトチャネルグループが重要なのか

デフォルトチャネルグループは、ウェブサイトへのトラフィックを理解し、マーケティング戦略を最適化するために非常に重要です。どのチャネルが最も多くのコンバージョンにつながっているか、どのチャネルが最もエンゲージメントの高いユーザーをもたらしているかなどを分析することで、効果的なマーケティング施策を特定し、投資対効果(ROI)を最大化することができます。

例えば、Organic Searchからのコンバージョン率が高い場合、SEO対策に力を入れることで、さらに多くのトラフィックとコンバージョンを獲得できる可能性があります。逆に、Paid Searchへの投資が多いにも関わらずコンバージョンに繋がらない場合は、キーワードやターゲティングの見直しが必要かもしれません。デフォルトチャネルグループを活用することで、データに基づいた意思決定を行い、マーケティング活動を改善していくことができます。

また、デフォルトチャネルグループは、異なるチャネルのパフォーマンスを比較分析するための基準となるため、各チャネルへの投資配分を最適化する上でも重要です。 限られた予算を最大限に活用するためには、どのチャネルに投資を集中させるべきかを理解することが不可欠です。デフォルトチャネルグループによる分析は、そのための重要な情報を提供します。 さらに、長期的な視点でチャネルごとのトレンドを把握することで、市場の変化やユーザー行動の変化に対応した戦略を立てることができます。

2. デフォルトチャネルグループの種類と分類

Google Analytics 4(GA4)では、トラフィックの発生源を特定するためにチャネルグループが使用されます。デフォルトチャネルグループは、GA4であらかじめ定義されているチャネルの分類です。それぞれのチャネルグループは、特定の条件に基づいてトラフィックを分類し、ウェブサイトへのアクセス経路を理解するのに役立ちます。以下に、主要なデフォルトチャネルグループとその分類について詳しく説明します。

2.1 Organic Search(オーガニック検索)

Organic Searchは、Google、Yahoo! JAPAN、Bingなどの検索エンジンからの自然検索結果からのトラフィックを指します。ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力し、検索結果ページに表示されたリンクをクリックしてウェブサイトにアクセスした場合、このチャネルに分類されます。SEO対策の効果測定に重要なチャネルです。

2.2 Paid Search(有料検索)

Paid Searchは、Google広告やYahoo!広告などの検索エンジン広告からのトラフィックを指します。ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力し、広告をクリックしてウェブサイトにアクセスした場合、このチャネルに分類されます。広告キャンペーンの効果測定に不可欠なチャネルです。

2.3 Direct(直接)

Directは、URLを直接入力したり、ブックマークからアクセスしたり、メールなどに記載されたリンクからアクセスした場合などに分類されます。ユーザーが検索エンジンや他のウェブサイトを経由せずに、直接ウェブサイトにアクセスした場合に該当します。ブランド認知度やリピーターの多さを測る指標の一つとなります。

2.4 Referral(参照)

Referralは、他のウェブサイトからのリンク経由でアクセスした場合に分類されます。例えば、他のウェブサイトに掲載された自社ウェブサイトへのリンクをクリックしてユーザーがアクセスした場合、このチャネルに分類されます。被リンクの効果や提携サイトからの流入を把握するのに役立ちます

2.5 Social(ソーシャル)

Socialは、Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどのソーシャルメディアからのトラフィックを指します。ソーシャルメディア上の投稿や広告に含まれるリンクからユーザーがウェブサイトにアクセスした場合、このチャネルに分類されます。ソーシャルメディア戦略の効果測定に重要なチャネルです。

2.6 Email(メール)

Emailは、メールマーケティングやニュースレターなどに含まれるリンクからアクセスした場合に分類されます。メール経由で配信されたコンテンツ内のリンクをクリックしてユーザーがウェブサイトにアクセスした場合に該当します。メールマーケティングの効果測定に不可欠なチャネルです。

2.7 Display(ディスプレイ)

Displayは、Google ディスプレイネットワークなどのディスプレイ広告からのトラフィックを指します。バナー広告やリッチメディア広告など、視覚的な広告をクリックしてユーザーがウェブサイトにアクセスした場合、このチャネルに分類されます。ディスプレイ広告キャンペーンの効果測定に重要なチャネルです。

2.8 Affiliates(アフィリエイト)

Affiliatesは、アフィリエイトプログラム経由のトラフィックを指します。アフィリエイトパートナーが自社ウェブサイトやブログなどで紹介したリンクからユーザーがアクセスした場合、このチャネルに分類されます。アフィリエイトプログラムの効果測定に特化したチャネルです。

2.9 (Other)(その他)

(Other)は、上記のいずれのチャネルにも該当しないトラフィックを指します。分類が不明なトラフィックを一時的に格納するチャネルであり、分析においては、このチャネルのトラフィックを詳細に調査し、適切なチャネルに分類することが重要です。

チャネルグループ説明活用例
Organic Search検索エンジンからの自然検索流入SEO対策の効果検証
Paid Search検索エンジン広告からの流入リスティング広告の効果検証
DirectURL直入力、ブックマークなどからの流入ブランド認知度、リピーターの分析
Referral他のウェブサイトからのリンク経由の流入被リンク効果、提携サイトからの流入分析
Socialソーシャルメディアからの流入ソーシャルメディア戦略の効果検証
Emailメール内のリンクからの流入メールマーケティングの効果検証
Displayディスプレイ広告からの流入ディスプレイ広告キャンペーンの効果検証
Affiliatesアフィリエイトプログラムからの流入アフィリエイトプログラムの効果検証
(Other)上記以外の流入不明な流入経路の特定と分類

これらのデフォルトチャネルグループを理解することで、ウェブサイトへのトラフィックソースを分析し、マーケティング戦略の最適化に役立てることができます。それぞれのチャネルグループの特徴を理解し、ビジネス目標に合わせた分析を行いましょう。

3. デフォルトチャネルグループの確認方法

Google Analytics 4(GA4)でデフォルトチャネルグループを確認する方法は、主にレポート機能を使用する方法と、管理画面から確認する方法の2種類があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

3.1 レポート機能から確認する

GA4のレポート機能では、デフォルトチャネルグループ別に分類されたデータを確認できます。この方法では、実際に各チャネルグループからどの程度のトラフィックが流入しているか、コンバージョンに貢献しているかなどを視覚的に把握できます。

3.1.1 レポートの表示手順

  1. GA4にログインします。
  2. 左側のナビゲーションメニューから「レポート」をクリックします。
  3. 「集客」セクションの中から、「トラフィック獲得」レポートを選択します。

このレポートでは、デフォルトチャネルグループ別に、ユーザー、セッション、コンバージョン数などの主要な指標を確認できます。「デフォルトチャネルグループ」というディメンションでデータが既にグルーピングされているため、特に設定を変更することなく、各チャネルからの流入状況を簡単に分析できます。

さらに、セグメント機能を活用することで、特定の条件を満たすユーザーのチャネルグループ別データを確認することも可能です。例えば、特定の地域からのアクセスや、特定のデバイスを利用したアクセスに絞り込んで分析できます。

3.2 管理画面から確認する

管理画面からは、デフォルトチャネルグループの設定内容そのものを確認できます。具体的には、各チャネルグループに適用されているルールや、グループに含まれるトラフィックの分類方法などを確認できます。レポートで表示されるデータの根拠となる設定を確認できるため、データの解釈に役立ちます。

3.2.1 管理画面の表示手順

  1. GA4にログインします。
  2. 左下にある「管理」をクリックします。
  3. 対象のプロパティ(計測対象)を選択します。
  4. 「データ設定」の「チャネルグループ」をクリックします。

表示された画面には、デフォルトチャネルグループの一覧が表示されます。各チャネルグループ名をクリックすることで、詳細な設定内容を確認できます。設定内容はシステム定義済みのものですが、各チャネルグループにどのようなトラフィックソースが含まれるかを理解する上で非常に重要です。

チャネルグループ名確認できる内容
Organic SearchGoogle検索やYahoo!検索などの自然検索からのトラフィックの分類ルール
Paid SearchGoogle広告やYahoo!広告などの検索連動型広告からのトラフィックの分類ルール
DirectURLを直接入力したり、ブックマークからアクセスした場合のトラフィックの分類ルール
Referral他のウェブサイトからのリンク経由でアクセスした場合のトラフィックの分類ルール
SocialTwitter、Facebook、Instagramなどのソーシャルメディアからのトラフィックの分類ルール
Emailメールマーケティングからのトラフィックの分類ルール
Displayディスプレイ広告からのトラフィックの分類ルール
Affiliatesアフィリエイトプログラムからのトラフィックの分類ルール
(Other)上記以外のチャネルに分類されないトラフィックの分類ルール

これらの設定内容を理解することで、レポートで表示されるデータの解釈がより正確になり、効果的なマーケティング施策の立案に繋がります。 例えば、Organic Searchのトラフィックが想定よりも少ない場合、SEO対策の見直しが必要となるでしょう。また、Referralからのトラフィックが多い場合、どのウェブサイトからの流入が多いかを分析し、提携戦略などを検討する必要があるかもしれません。

4. デフォルトチャネルグループのカスタマイズ

GA4のデフォルトチャネルグループは、あらかじめ定義された流入経路の分類ですが、ビジネスのニーズに合わせてカスタマイズすることで、より精度の高い分析が可能になります。独自のチャネルグループを作成することで、マーケティング施策の効果をより正確に把握し、データに基づいた意思決定を行うことができます。

4.1 チャネルグループを編集する理由

デフォルトチャネルグループは多くの場合で十分な情報を提供してくれますが、ビジネスモデルやマーケティング戦略によっては、より詳細な分析が必要となる場合があります。たとえば、特定のキャンペーンの効果測定や、複数のWebサイトを運営している場合のクロスドメイン分析などです。チャネルグループをカスタマイズすることで、これらのニーズに対応し、より深いインサイトを得ることができます。

以下に、チャネルグループを編集する主な理由をまとめました。

理由説明
特定キャンペーンの効果測定特定のキャンペーンに適用されるチャネルグループを作成することで、そのキャンペーンからのトラフィックとコンバージョンを正確に追跡できます。
クロスドメイン分析複数のWebサイトを運営している場合、ドメイン間のトラフィックの流れを分析するために、カスタムチャネルグループを作成することが役立ちます。
ブランドキーワードの分離ブランドキーワードと一般的なキーワードを分けて分析することで、ブランド認知度やブランド検索の状況を把握できます。
オフライン施策の効果測定オンラインとオフラインのマーケティング施策を統合的に分析するために、オフライン施策に紐づくカスタムチャネルグループを作成できます。例えば、QRコードからの流入を独自のチャネルとして設定できます。
より詳細なセグメンテーションデフォルトチャネルグループでは分類できない、より細かいセグメントでトラフィックを分析したい場合に、カスタムチャネルグループが有効です。

4.2 チャネルグループの編集方法

GA4では、管理画面からチャネルグループを編集できます。既存のデフォルトチャネルグループを編集することも、新しいチャネルグループを作成することも可能です。

4.2.1 新しいチャネルグループの作成

新しいチャネルグループを作成する手順は以下の通りです。

  1. GA4の管理画面にアクセスします。
  2. 「プロパティ」列にある「データストリーム」を選択します。
  3. 該当のデータストリームをクリックします。
  4. 「トラフィック獲得」配下の「チャネル」をクリックします。
  5. 「チャネルグループの作成」をクリックします。
  6. 新しいチャネルグループの名前と定義を設定します。定義には、特定のソース、メディア、キャンペーンなどを指定できます。正規表現を使用することで、より柔軟な設定が可能です。
  7. 設定を保存します。

4.2.2 既存のチャネルグループの編集

既存のデフォルトチャネルグループを編集する手順は以下の通りです。ただし、DirectやOrganic Searchなどのシステム定義のデフォルトチャネルグループは編集できません。複製して編集する必要があります。

  1. GA4の管理画面にアクセスします。
  2. 「プロパティ」列にある「データストリーム」を選択します。
  3. 該当のデータストリームをクリックします。
  4. 「トラフィック獲得」配下の「チャネル」をクリックします。
  5. 編集したいチャネルグループ名をクリックします。(システム定義のデフォルトチャネルグループを編集したい場合は、まず複製を作成します。)
  6. チャネルグループの定義を編集します。例えば、特定の参照元を追加したり、除外したりできます。
  7. 設定を保存します。

カスタムチャネルグループを作成・編集することで、ビジネス目標に合わせた柔軟な分析が可能になります。作成したカスタムチャネルグループは、レポート上でデフォルトチャネルグループと同様に利用できます。 例えば、集客レポートでチャネルグループ別にユーザー数やコンバージョン数を比較したり、コンバージョン経路レポートで各チャネルグループがコンバージョンにどのように貢献しているかを分析したりできます。これらの分析結果に基づいて、マーケティング戦略を最適化し、ROIの向上につなげましょう。

5. デフォルトチャネルグループを活用した分析事例

デフォルトチャネルグループを活用することで、ウェブサイトへの流入経路を分析し、効果的なマーケティング戦略を立てることができます。ここでは、具体的な分析事例をいくつか紹介します。

5.1 流入経路別のコンバージョン分析

デフォルトチャネルグループ別にコンバージョン数を分析することで、どのチャネルが最もコンバージョンに貢献しているかを把握できます。例えば、Organic Search(オーガニック検索)からのコンバージョン率が高い場合、SEO対策が効果的に機能していると考えられます。逆に、Paid Search(有料検索)からのコンバージョン率が低い場合は、キーワード選定や広告クリエイティブの見直しが必要かもしれません。

以下の表は、各チャネルグループ別のコンバージョン数とコンバージョン率の例です。

チャネルグループコンバージョン数コンバージョン率
Organic Search1005%
Paid Search502%
Referral201%
Social301.5%

このデータから、Organic Searchが最もコンバージョンに貢献していることがわかります。そこで、SEO対策にさらに注力することで、コンバージョン数をさらに増やすことが期待できます。 一方で、Paid Searchのコンバージョン率が低いことから、広告戦略の見直しが必要です。

5.2 チャネルグループ別のユーザー行動分析

デフォルトチャネルグループ別にユーザー行動を分析することで、各チャネルからのユーザーがウェブサイト上でどのように行動しているかを理解できます。例えば、平均セッション時間や直帰率、ページ/セッションなどを分析することで、ユーザーエンゲージメントを把握し、ウェブサイトの改善につなげることができます。

5.2.1 Organic Searchからのユーザー行動分析

Organic Searchからのユーザーは、特定のキーワードで検索してウェブサイトにアクセスしているため、情報収集意欲が高いと考えられます。そのため、質の高いコンテンツを提供することで、コンバージョンに繋げることが重要です。例えば、ブログ記事やFAQページなどを充実させることで、ユーザーのニーズに応えることができます。

5.2.2 Paid Searchからのユーザー行動分析

Paid Searchからのユーザーは、広告をクリックしてウェブサイトにアクセスしているため、購買意欲が高いと考えられます。そのため、商品ページやサービスページへの導線を明確にすることで、コンバージョンを促進することが重要です。また、広告とランディングページの内容を一致させることで、ユーザーの離脱を防ぐことができます。

5.2.3 Referralからのユーザー行動分析

Referralからのユーザーは、他のウェブサイトからのリンクを辿ってウェブサイトにアクセスしているため、リンク元のウェブサイトの内容に興味を持っていると考えられます。そのため、リンク元のウェブサイトとの関連性を意識したコンテンツを提供することで、ユーザーの興味を引きつけ、コンバージョンに繋げることが重要です。

5.2.4 Socialからのユーザー行動分析

Socialからのユーザーは、ソーシャルメディアからのリンクを辿ってウェブサイトにアクセスしているため、情報拡散力が高いと考えられます。そのため、シェアボタンを設置するなど、ソーシャルメディアでの拡散を促進する施策を行うことが重要です。また、ユーザーがウェブサイトの内容を簡単にシェアできるようにすることで、更なる流入増加を期待できます。

これらの分析結果を元に、各チャネルに最適化されたマーケティング戦略を立案・実行することで、ウェブサイト全体の成果向上に繋げることが可能です。Google Analytics 4(GA4)では、これらの指標を簡単に確認できるため、積極的に活用しましょう。

6. よくある質問(FAQ)

ここでは、デフォルトチャネルグループに関するよくある質問とその回答をまとめました。

6.1 デフォルトチャネルグループとカスタムチャネルグループの違いは?

デフォルトチャネルグループとカスタムチャネルグループの主な違いは以下の通りです。

項目デフォルトチャネルグループカスタムチャネルグループ
定義Google Analytics 4(GA4)であらかじめ定義されているチャネルグループ。主要なトラフィックソースを分類するために使用されます。ユーザーが独自に定義するチャネルグループ。特定のニーズに合わせてトラフィックソースを柔軟に分類できます。
編集編集不可。ただし、各チャネルのルールに基づいてトラフィックが自動的に分類されます。自由に編集可能。ルールベースでチャネルを定義し、トラフィックソースを分類します。
削除削除不可。作成したカスタムチャネルグループは削除可能。
Organic Search、Paid Search、Direct、Referral、Social、Emailなど特定のキャンペーン、特定の参照元ドメイン、特定のキーワードなど

デフォルトチャネルグループはGA4の初期設定で提供されるため、すぐに利用できます。カスタムチャネルグループは、より詳細な分析が必要な場合に、個別のニーズに合わせて作成します。 例えば、特定のキャンペーンの効果測定や、特定の参照元からのトラフィック分析などに活用できます。

6.2 デフォルトチャネルグループを削除することはできますか?

いいえ、デフォルトチャネルグループは削除できません。デフォルトチャネルグループはGA4の基盤となる分類であり、システムに組み込まれているため、ユーザーが削除することはできません。ただし、必要に応じてカスタムチャネルグループを作成し、そちらで分析を行うことができます。カスタムチャネルグループでは、より詳細な分類や、特定の条件に基づいた分析が可能です。

6.3 デフォルトチャネルグループの(Other)とは?

デフォルトチャネルグループの(Other)は、他のどのチャネルにも該当しないトラフィックソースを分類するために使用されます。(Other)に分類されるトラフィックは、UTMパラメータが正しく設定されていない場合や、新しいトラフィックソースが出現した場合などに発生する可能性があります。 (Other)のトラフィックが増加している場合は、UTMパラメータの設定を見直したり、新しいトラフィックソースを特定し、適切なチャネルに分類するためのルールをカスタムチャネルグループで設定する必要があります。(Other)を分析することで、トラフィックソースの把握漏れを防ぎ、より正確なデータに基づいたマーケティング施策を実施することができます。

6.4 デフォルトチャネルグループで計測できないトラフィックソースはありますか?

デフォルトチャネルグループでは、ほとんどのトラフィックソースを計測できますが、ダークソーシャルと呼ばれる、トラフィックソースが明確に特定できないアクセスは正確に計測することが難しい場合があります。ダークソーシャルには、LINEやFacebook Messengerなどのメッセージアプリ、QRコードからのアクセスなどが含まれます。これらのトラフィックソースを正確に計測するためには、UTMパラメータを適切に設定することが重要です。UTMパラメータを活用することで、ダークソーシャルからのトラフィックを特定のキャンペーンやチャネルに紐づけることができ、より精度の高い分析が可能になります。

6.5 デフォルトチャネルグループのデータが不正確な場合はどうすればよいですか?

デフォルトチャネルグループのデータが不正確な場合は、以下の点をチェックしてみてください。

  • UTMパラメータの設定:UTMパラメータが正しく設定されていない場合、トラフィックが適切なチャネルに分類されない可能性があります。UTMパラメータの設定を確認し、必要に応じて修正してください。
  • カスタムチャネルグループの利用:デフォルトチャネルグループでは対応できないトラフィックソースの分類が必要な場合は、カスタムチャネルグループを作成して、独自のルールを設定することで、より正確なデータを取得できます。
  • クロスドメイン計測の設定:複数のドメインを運営している場合、クロスドメイン計測が正しく設定されていないと、ドメインをまたいだアクセスが別々のセッションとして計測され、データが不正確になる可能性があります。クロスドメイン計測の設定を確認し、必要に応じて修正してください。

これらの点をチェックしても問題が解決しない場合は、Google Analyticsの公式ヘルプドキュメントを参照するか、Googleのサポートに問い合わせてください。

7. まとめ

この記事では、Google Analytics 4(GA4)のデフォルトチャネルグループについて解説しました。デフォルトチャネルグループは、ウェブサイトへのトラフィックソースを分類するためのGA4の標準的な設定です。オーガニック検索、有料検索、ダイレクト、参照、ソーシャル、メール、ディスプレイ、アフィリエイト、その他といった種類があり、それぞれのチャネルからどの程度のトラフィックが流入しているかを把握できます。

デフォルトチャネルグループを確認することで、どのマーケティング施策が効果的かを判断するのに役立ちます。例えば、オーガニック検索からの流入が多い場合はSEO対策が成功していると考えられますし、有料検索からの流入が多い場合は広告戦略が効果的であると言えます。また、デフォルトチャネルグループをカスタマイズすることで、ビジネスニーズに合わせたより詳細な分析も可能です。例えば、特定のキャンペーンの効果測定のために新しいチャネルグループを作成したり、既存のチャネルグループのルールを編集したりできます。

デフォルトチャネルグループを活用することで、ウェブサイトへのトラフィックをより深く理解し、マーケティング戦略の最適化に繋げることが可能です。流入経路別のコンバージョン分析やユーザー行動分析を行うことで、それぞれのチャネルの特徴を把握し、より効果的な施策を展開できるようになります。GA4を最大限に活用するためにも、デフォルトチャネルグループの理解と活用は不可欠です。

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この記事を書いた人

アプリやEC、Webサービス全般のインハウスマーケティングを支援しています。漫画や音楽、プロレス観戦や競馬が趣味です。

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