キャンペーンURLビルダーの使い方【画像で解説】パラメータ設定からアクセス解析まで完全ガイド

様々な流入経路が入り混じるWebの世界では、どの施策がどれほど効果を発揮しているかを正確に把握するのは容易ではありません。そこで活躍するのが「キャンペーンURLビルダー」です。キャンペーンURLビルダーを使うことで、Webサイトへの流入経路を明確化し、それぞれのマーケティング施策の効果を正しく測定できるようになります。この記事ではGoogleアナリティクス等の主要なツールでの設定方法から、必須パラメータであるutm_source、utm_medium、utm_campaignの使い方、任意パラメータutm_term、utm_contentの使い方まで解説します。さらに、URL短縮サービスの活用や、効果測定の実践的な方法、具体的な活用事例までお伝えします。

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目次

1. キャンペーンURLビルダーとは

キャンペーンURLビルダーとは、Webサイトへの流入経路を分析するために、URLにパラメータを追加するためのツールです。主にWeb広告やメールマガジン、ソーシャルメディアなど、様々なマーケティングキャンペーンの効果測定に利用されます。 パラメータを追加することで、どのキャンペーンからどの程度のアクセスがあったかをGoogleアナリティクスやAdobe Analyticsなどのアクセス解析ツールで分析することが可能になります。 これにより、効果的なキャンペーンの特定や改善に役立ちます。

1.1 キャンペーンURLビルダーの役割

キャンペーンURLビルダーの主な役割は、マーケティング施策の効果を正確に測定するための情報をURLに付加することです。具体的には、utm_source、utm_medium、utm_campaignといったパラメータをURLに追加することで、流入元、媒体、キャンペーン名を識別できるようにします。 これらのパラメータが付加されたURLは、キャンペーンURLと呼ばれます。

例えば、メールマガジンに掲載したリンクにキャンペーンURLを設定することで、そのメールマガジン経由でのWebサイトへのアクセス数を正確に把握できます。また、複数の広告を掲載している場合、それぞれの広告の効果を比較分析することも容易になります。このように、キャンペーンURLビルダーは、マーケティングROIの向上に大変有用なツールと言えるでしょう。

1.2 キャンペーンURLビルダーを使うメリット

キャンペーンURLビルダーを使用するメリットは多岐に渡ります。主なメリットは以下の通りです。

メリット詳細
正確な効果測定どのキャンペーンからどの程度のアクセス、コンバージョンがあったかを正確に把握できます。
正確なパラメータ付与URLに比較的正確にパラメータを付与することができます。
費用対効果の把握正確な効果測定に基づき、各キャンペーンの費用対効果を分析し、最適化することができます。
データに基づいた意思決定アクセス解析データに基づいて、今後のマーケティング戦略をより効果的に立案できます。
キャンペーンの改善効果の低いキャンペーンを特定し、改善策を講じることで、より高い成果を上げることができます。
多様なプラットフォームへの対応Google、Yahoo!、Facebook、Twitter、Instagramなど、様々なプラットフォームのキャンペーンに対応できます。
無料Googleが提供するツールであり、無料で利用できます。

キャンペーンURLビルダーを利用せずに、テキストエディタ等でパラメータを追加する事も可能ですが、パラメータは複雑で誤ったスペルで追加してしまう事も多いため、慣れないうちはキャンペーンURLビルダーを使って正確なパラメータ追加を行う事がおすすめです。

2. キャンペーンURLビルダーの基本的な使い方

キャンペーンURLビルダーとは、Webサイトへの流入経路を特定するためのURLを作成するツールです。様々なアクセス解析ツールで利用でき、特にGoogleアナリティクスやYahoo!アナリティクスとの連携が強力です。この章では、これらのツールにおける基本的な設定方法を解説します。正確な設定を行うことで、マーケティング施策の効果測定をより精緻に行うことができます。

2.1 Googleアナリティクスでの設定方法

GoogleアナリティクスでキャンペーンURLを作成する場合、Googleが提供するキャンペーンURLビルダーを使用するのが一般的です。ウェブサイトURL、キャンペーンソース、キャンペーンメディア、キャンペーン名は必須項目です。これらの情報を入力することで、Googleアナリティクスでトラッキング可能なURLが生成されます。

2.1.1 各種パラメータの設定方法

キャンペーンURLビルダーでは、以下のパラメータを設定できます。

パラメータ説明必須/任意
utm_source流入元のウェブサイトやプラットフォーム (例: google, yahoo, facebook)必須
utm_medium使用したメディア (例: cpc, banner, email)必須
utm_campaignキャンペーン名 (例: summer_sale, new_product_launch)必須
utm_term検索キーワード (主に有料検索で使用)任意
utm_content広告バリエーションの区別 (例: banner_a, banner_b)任意

必須パラメータであるutm_sourceutm_mediumutm_campaignは必ず設定しましょう。utm_termutm_contentは、必要に応じて設定します。例えば、複数の広告クリエイティブをA/Bテストする場合、utm_contentを用いて区別することで、それぞれの効果を測定できます。また、Google推奨のパラメータ値を利用すると、GA4の経路分類を容易に行う事ができます。詳しくは下記のページをご確認ください。

2.2 Yahoo!アナリティクスでの設定方法

Yahoo!アナリティクスでも同様にキャンペーンURLを用いて流入経路を分析できます。基本的なパラメータはGoogleアナリティクスと同様ですが、設定方法が若干異なります。Yahoo!タグマネージャーを利用することで、より柔軟な設定が可能です。Yahoo!アナリティクスの管理画面からキャンペーンURLの設定方法を確認しましょう。

2.2.1 各種パラメータの設定方法

Yahoo!アナリティクスでは、Googleアナリティクスと同様のパラメータを使用できます。設定方法は管理画面のマニュアルを参照してください。

2.3 主要プラットフォーム別の設定方法

主要な広告プラットフォームには、独自のキャンペーンURLビルダーが用意されている場合が多いです。

2.3.1 Meta(Facebook)広告

Meta広告マネージャでは、広告作成時にキャンペーンURLのパラメータを自動的に付与する機能があります。手動で設定することも可能ですが、自動設定を活用することで作業効率を高められます。

2.3.2 Twitter

Twitter広告マネージャでも同様に、キャンペーンURLのパラメータ設定が可能です。コンバージョン トラッキングを設定することで、より詳細な効果測定が可能になります。

2.3.3 Instagram

Instagram広告はFacebook広告マネージャで管理するため、設定方法はFacebookと同様です。Instagramのインサイト機能と連携させることで、フォロワーのエンゲージメントなども分析できます。

3. キャンペーンURLビルダーのパラメータ設定

キャンペーンURLビルダーで効果的なトラッキングを行うためには、適切なパラメータ設定が不可欠です。ここでは必須パラメータと任意パラメータの使い方、そして設定時の注意点について詳しく解説します。

3.1 必須パラメータutm_source、utm_medium、utm_campaignの使い方

これらのパラメータは、キャンペーンの効果測定において非常に重要です。必ず設定するようにしましょう。

utm_sourceに”youtube”、utm_mediumに”feed”、utm_campaignに”2309″と設定し、GA4で経路分析を行った場合の表示

3.1.1 utm_sourceの使い方

utm_sourceは、トラフィックの発生元を識別するためのパラメータです。具体的には、広告掲載サイト、検索エンジン、メールマガジンなど、ユーザーがWebサイトにアクセスするきっかけとなった場所を指定します。例えば、Google検索からのアクセスであれば”google”、Yahoo!検索からのアクセスであれば”yahoo”、Facebook広告からのアクセスであれば”facebook”と設定します。

設定例:utm_source=google

3.1.2 utm_mediumの使い方

utm_mediumは、トラフィックの種類を識別するためのパラメータです。例えば、オーガニック検索、有料検索(リスティング広告)、バナー広告、メールなど、アクセス経路の種類を指定します。例えば、自然検索結果からのアクセスであれば”organic”、リスティング広告からのアクセスであれば”cpc”、メールマガジンからのアクセスであれば”email”と設定します。

設定例:utm_medium=cpc

3.1.3 utm_campaignの使い方

utm_campaignは、特定のキャンペーン名を識別するためのパラメータです。例えば、夏のセールキャンペーン、新商品発売キャンペーンなど、実施しているキャンペーン名を指定します。これにより、それぞれのキャンペーンの効果を個別に分析することができます。キャンペーン名は、分かりやすく管理しやすい名称を設定することが重要です。例えば、”summer_sale”、”new_product_launch”など。

設定例:utm_campaign=summer_sale

また、Google推奨のパラメータ値を利用する事で、GA4のチャネル分類を容易に行う事が可能です。詳しくは、下記のページをご確認ください。

3.2 任意パラメータutm_term、utm_contentの使い方

必須パラメータに加えて、utm_termとutm_contentという任意パラメータを使用することで、より詳細な分析が可能です。

3.2.1 utm_termの使い方

utm_termは、主に有料検索広告で使用するパラメータで、設定したキーワードを識別するために使用します。どのキーワードからアクセスがあったのかを分析することで、効果的なキーワードを見つけることができます。例えば、”レディースシューズ”、”メンズバッグ”など、具体的なキーワードを設定します。

設定例:utm_term=レディースシューズ

3.2.2 utm_contentの使い方

utm_contentは、同じ広告やリンク内の異なる要素を区別するために使用します。例えば、A/Bテストを実施する場合、Aバージョンのリンクには”a”、Bバージョンのリンクには”b”といったように設定することで、どちらのバージョンのパフォーマンスが優れているかを分析することができます。また、メールマガジン内の複数のリンクを区別する場合にも使用できます。例えば、メインバナーへのリンクには”main_banner”、テキストリンクには”text_link”といったように設定します。

設定例:utm_content=main_banner

3.3 パラメータ設定時の注意点

パラメータを設定する際には、以下の点に注意しましょう。

注意点詳細
大文字と小文字の区別パラメータは大文字と小文字を区別します。utm_source=googleとutm_source=Googleは別物として扱われるため、統一することが重要です。
パラメータの入力ミスパラメータにタイプミスがあると、正しくトラッキングできません。設定後は必ずURLを確認しましょう。
社内での命名規則の統一複数人で運用する場合、パラメータの命名規則を統一することで、データ分析の効率化につながります。
日本語入力の可否日本語入力は可能ですが、URLエンコードが必要となる場合があり、推奨されません。英数字を使用することが望ましいです。どうしても日本語を使用する場合は、URLエンコードツールなどを活用しましょう。

これらの注意点を守り、適切にパラメータを設定することで、キャンペーンの効果を最大限に分析し、Webマーケティング戦略の改善に役立てることができます。

4. キャンペーンURLビルダーで作成したURLの確認方法

キャンペーンURLビルダーで作成したURLは、正しくパラメータが付与されているか、遷移先が意図したページであるかを確認することが重要です。確認を怠ると、せっかく設定したパラメータが機能せず、正確なデータ計測ができません。この章では、作成したURLの確認方法と、URL短縮サービスの活用について解説します。

4.1 URLの確認方法

作成したURLを実際にブラウザのアドレスバーに貼り付けてアクセスし、以下の点を確認しましょう。

  • 指定したページに正しく遷移するか
  • パラメータが正しく付与されているか

パラメータは、URLの「?」以降に「utm_source=〇〇&utm_medium=〇〇&utm_campaign=〇〇…」のように付与されます。それぞれの値が、設定した値と一致しているかを確認しましょう。特に、大文字・小文字の区別、スペルミス、記号の有無などに注意が必要です。些細なミスが、データ計測に大きな影響を与える可能性があります。

4.1.1 ブラウザの開発者ツールを使った確認方法

より詳細な確認を行うには、ブラウザの開発者ツールを活用する方法がおすすめです。開発者ツールを開き、「Network」タブを選択すると、アクセスしたページの通信情報を確認できます。作成したURLでアクセスした場合、パラメータが正しく送信されているかを、リクエストヘッダーやクエリパラメータで確認できます。この方法は、パラメータが正しくサーバーに送信されているかを確認できるため、より確実な確認方法と言えます。

4.2 URL短縮サービスの活用

キャンペーンURLは、パラメータが付与されるため、長くなってしまう傾向があります。長いURLは、見た目が悪いだけでなく、共有しづらいというデメリットもあります。そこで、URL短縮サービスを活用することで、URLを短く、見やすくすることができます。代表的なURL短縮サービスとしては、Google URL Shortener、Bitly、TinyURLなどがあります。

サービス名特徴
Google URL ShortenerGoogleが提供する無料のURL短縮サービス。Googleアナリティクスとの連携が容易。
Bitlyカスタム短縮URLの作成、クリック数の分析などの機能が充実。無料版と有料版がある。
TinyURLシンプルで使いやすい無料のURL短縮サービス。アカウント登録不要で利用可能。

URL短縮サービスを利用する際は、短縮後のURLをクリックした際に、正しく元のURLにリダイレクトされるか、パラメータが保持されているかを確認することが重要です。 また、サービスによっては、短縮URLのクリック数の計測などの機能も提供されているため、キャンペーンの効果測定に役立てることもできます。

URL短縮サービスを活用することで、URLを短く見やすくするだけでなく、クリック率の向上やブランドイメージの向上にも繋がる可能性があります。それぞれのサービスの特徴を理解し、自社のニーズに合ったサービスを選択しましょう。

4.3 確認時の注意点

URLの確認を行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • パラメータの大文字小文字を区別すること。 utm_sourceUTM_SOURCE は異なるパラメータとして扱われます。
  • パラメータのスペルミスがないことを確認すること。 utm_campaing のように、スペルミスがあると正しく計測されません。
  • URLエンコードされている特殊文字(&, ?, #など)は、正しくデコードされているかを確認すること。
  • URL短縮サービスを利用する場合は、短縮後のURLで正しくトラッキングできることを確認すること。

これらの点を注意深く確認することで、正確なデータ計測を行い、キャンペーンの効果を最大化することができます。

5. アクセス解析ツールでのキャンペーンの効果測定

キャンペーンURLビルダーで作成したURLを使ってアクセスを集めたら、次はその効果を測定する必要があります。アクセス解析ツールを使うことで、どのキャンペーンがどれくらい効果があったのかを分析し、今後の施策に役立てることができます。ここでは、代表的なアクセス解析ツールでの確認方法を解説します。

5.1 Googleアナリティクスでの確認方法

Googleアナリティクスは、無料で利用できるアクセス解析ツールです。キャンペーンの効果測定は、「集客」→「すべてのトラフィック」→「ソース/メディア」のレポートで確認できます。このレポートでは、utm_source、utm_medium、utm_campaignといったパラメータごとにアクセス数が集計されています。

さらに詳細な分析を行うには、セカンダリディメンションを追加します。例えば、utm_campaignをプライマリディメンションとして設定し、セカンダリディメンションにutm_contentを追加することで、どの広告クリエイティブが最も効果的だったかを分析できます。また、コンバージョンを設定しておけば、各キャンペーンからのコンバージョン数やコンバージョン率も確認できます。

5.1.1 Googleアナリティクスのカスタムレポート活用

標準のレポートでは確認できない詳細な分析を行うには、カスタムレポートを作成します。例えば、特定のキャンペーンのランディングページごとの直帰率やコンバージョン率を確認することで、改善点を洗い出すことができます。

5.2 Yahoo!アナリティクスでの確認方法

Yahoo!アナリティクスも無料で利用できるアクセス解析ツールです。キャンペーンの効果測定は、「レポート」→「集客」→「参照元別」で確認できます。Googleアナリティクスと同様に、utmパラメータごとにアクセス数が集計されています。また、コンバージョン分析も可能です。

5.2.1 Yahoo!アナリティクスのフィルタ設定

特定のキャンペーンの効果だけを分析したい場合は、フィルタ機能を活用します。例えば、utm_campaignが「summer_sale」であるアクセスだけを表示することで、サマーセールキャンペーンの効果を詳細に分析できます。

5.3 その他のアクセス解析ツール

GoogleアナリティクスやYahoo!アナリティクス以外にも、様々なアクセス解析ツールが存在します。以下に代表的なツールと、その特徴をまとめました。

ツール名特徴料金
Adobe Analytics高機能なアクセス解析ツール。多様なデータ収集・分析が可能。有料
KARTE顧客一人ひとりの行動をリアルタイムで把握できるツール。有料
Ptengineヒートマップ分析など、ユーザーのサイト内行動を可視化する機能が充実。無料(一部機能は有料)

これらのツールは、それぞれ特徴が異なるため、自社のニーズに合わせて最適なツールを選択することが重要です。無料プランを提供しているツールもあるため、まずは試用して使い勝手を確認してみるのも良いでしょう。ツールの選定にあたっては、費用対効果も考慮することが重要です。

どのツールを使う場合でも、定期的にデータを分析し、改善策を検討することが重要です。アクセス数が多いだけでは意味がありません。コンバージョン率や顧客生涯価値(LTV)といった指標も確認し、最終的なビジネス成果につなげる努力をしましょう。また、アクセス解析ツールは、キャンペーンの効果測定だけでなく、Webサイト全体の改善にも役立ちます。例えば、離脱率の高いページを特定し、改善することで、コンバージョン率の向上に繋げることができます。

6. キャンペーンURLビルダー活用事例

キャンペーンURLビルダーは、様々なマーケティング施策の効果測定に活用できます。ここでは、代表的な活用事例を3つ紹介します。

6.1 Webサイトへの流入経路分析

Webサイトへの流入経路を分析することで、どのチャネルから最も多くのユーザーが訪問しているかを把握できます。例えば、以下のような分析が可能です。

utm_sourceutm_mediumutm_campaign流入経路
googlecpcsummer_saleGoogle広告のサマーセールキャンペーン
newsletteremailnew_productメールマガジンでの新商品紹介
facebooksocialbrand_awarenessFacebookのブランド認知度向上キャンペーン
yahooorganicnoneYahoo! JAPANからの自然検索流入

これらのデータを分析することで、効果的なチャネルに予算を集中したり、効果の低いチャネルを見直すことができます。また、特定のキーワードで流入してきたユーザーの行動を分析することも可能です。

6.2 広告キャンペーンの効果測定

キャンペーンURLビルダーは、広告キャンペーンの効果測定にも不可欠です。リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告など、様々な広告媒体で活用できます。例えば、Google広告で複数のキャンペーンを実施する場合、それぞれのキャンペーンに異なるURLパラメータを設定することで、各キャンペーンのクリック数、コンバージョン数、コンバージョン率などを正確に把握できます。

6.2.1 Google広告での活用例

Google広告で「春の新生活応援キャンペーン」と「夏のボーナスセールキャンペーン」を同時に実施する場合、それぞれ以下のようなパラメータを設定します。

キャンペーン名utm_sourceutm_mediumutm_campaign
春の新生活応援キャンペーンgooglecpcspring_campaign
夏のボーナスセールキャンペーンgooglecpcsummer_sale

これにより、それぞれのキャンペーンの効果を個別に分析し、予算配分広告内容の最適化に役立てることができます。

6.3 メールマガジンの効果測定

メールマガジンに掲載するURLにキャンペーンパラメータを付与することで、メールマガジン経由のアクセス数やコンバージョン数を測定できます。例えば、新商品紹介メール、セール情報メール、イベント告知メールなど、配信内容ごとに異なるパラメータを設定することで、どのメールが最も効果的だったかを分析できます。

6.3.1 メールマガジンでの活用例

「新商品紹介メール」と「セール情報メール」を配信する場合、それぞれ以下のようなパラメータを設定します。

メールの種類utm_sourceutm_mediumutm_campaign
新商品紹介メールnewsletteremailnew_product
セール情報メールnewsletteremailsummer_sale

これにより、それぞれのメールの効果を比較分析し、今後のメール配信戦略に活かすことができます。また、セグメントごとに異なるパラメータを設定することで、より詳細な分析も可能です。例えば、新規顧客向けと既存顧客向けで異なるキャンペーン名を付与することで、それぞれの顧客セグメントへの効果を比較できます。

7. よくある質問

キャンペーンURLビルダーについてよくある質問とその回答をまとめました。

7.1 パラメータに日本語は使える?

結論から言うと、日本語を使用することは推奨されません。URLエンコードが必要となり、URLが複雑になり、予期せぬエラーが発生する可能性があります。半角英数字を使用することを強く推奨します。どうしても日本語を使用する場合は、UTF-8でURLエンコードしてください。

7.2 URLが長くなってしまった場合は?

URLが長くなってしまった場合は、URL短縮サービスの利用を検討しましょう。bit.lyやTinyURLなど、様々なサービスが無料で利用可能です。URL短縮サービスを利用することで、URLが見やすくなり、共有しやすくなります。また、短縮URLを用いることで、クリック率の向上が期待できる場合もあります。ただし、短縮URLを多用すると、どのリンクがどのキャンペーンにつながるのかが分かりにくくなる可能性があるので、URL短縮サービスを使う際は、キャンペーンの内容をメモしておくなど工夫が必要です。また、セキュリティの観点から信頼できるサービスを選ぶことも重要です。

7.3 キャンペーンURLビルダーを使わずに効果測定はできる?

キャンペーンURLビルダーを使わずに効果測定をすることは可能ですが、正確なデータを取得することは困難です。例えば、参照元URLを確認する方法もありますが、流入元を詳細に特定することはできません。アクセスログ解析ツールでも同様です。キャンペーンURLビルダーを利用することで、UTMパラメータによってキャンペーンごとの効果を正確に分析できます。そのため、キャンペーンの効果測定を行う際は、キャンペーンURLビルダーの利用を強く推奨します。

7.4 その他

その他、キャンペーンURLビルダーに関するよくある質問をまとめました。

質問回答
UTMパラメータの大文字・小文字は区別される?はい、区別されます。utm_sourceUTM_SOURCEは別のパラメータとして認識されます。統一するために、すべて小文字で記述することを推奨します。
UTMパラメータを複数設定することは可能?はい、可能です。同じパラメータを複数設定した場合、最後に指定された値が有効になります。
パラメータに記号は使用できる?一部の記号は使用できますが、URLエンコードが必要な場合もあります。記号を使用する場合は、URLエンコードツールを利用し、正しくエンコードされたURLを使用してください。
GoogleアナリティクスとYahoo!アナリティクスでパラメータは共通化できる?はい、共通化できます。UTMパラメータは、アクセス解析ツールに依存しないため、どちらのツールでも同じパラメータを使用して計測できます。
キャンペーンURLビルダーで作成したURLはどこで管理すれば良い?スプレッドシートやCSVファイルなどで管理することを推奨します。どのURLがどのキャンペーンに紐づいているかを明確に記録しておくことで、後々の分析作業がスムーズになります。
動的パラメータとUTMパラメータが競合した場合はどうなる?動的パラメータが優先されます。UTMパラメータの情報が失われてしまうため、競合しないように注意が必要です。

8. まとめ

この記事では、キャンペーンURLビルダーの使い方について、基本的な設定方法からアクセス解析、活用事例までを網羅的に解説しました。キャンペーンURLビルダーを活用することで、Webサイトへの流入経路や、広告、メールマガジンなどのマーケティング施策の効果を正確に測定することが可能になります。utm_source、utm_medium、utm_campaignといった必須パラメータを正しく設定することで、それぞれの流入元を識別し、効果的な施策の分析に役立てることができます。utm_termやutm_contentといった任意パラメータを組み合わせることで、より詳細な分析も可能です。GoogleアナリティクスやYahoo!アナリティクスといったアクセス解析ツールと連携させることで、データに基づいた改善策を講じることができ、Webマーケティングの効果最大化に繋がります。URLが長くなる場合は、bit.lyなどのURL短縮サービスを利用することで、見栄えを良くし、ユーザービリティを向上させることも可能です。キャンペーンURLビルダーは、Webマーケティング担当者にとって必須のツールと言えるでしょう。ぜひ、この記事を参考に、効果的なWebマーケティング施策を実施してください。

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この記事を書いた人

アプリやEC、Webサービス全般のインハウスマーケティングを支援しています。漫画や音楽、プロレス観戦や競馬が趣味です。

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